開発団体よりひとこと

ICTは情報通信技術と訳されますが、これを活用していくことは現代人にとって必須のこととなっています。特に、コロナ禍でオンライン授業やテレワークが急速に進んだことで、その傾向はますます強まりました。

ICTを活用する上で、情報セキュリティを学んでおくことはとても大事なことです。しかし、情報セキュリティは、ネットワークにつながっているコンピュータ上でのデータのやり取りに関することなので、目で見たり、手で触ったりすることができないものです。また、その専門用語は英語に由来するカタカナが多く、大人でも、実際に様々な製品やサービスを利用してみて手探り的に理解していくことは珍しくありません。しかも、ICT分野は日進月歩で発展しており、新しい機器やサービスが次々に登場して便利になる反面、新たな脅威にさらされるリスクも増してきています。

本教材は、そうした情報セキュリティについて、「あれをしたらいけない」「これをしてはいけない」といったルールを暗記させるのではなく、子どもたちが自ら考えて判断したり行動したりできるようになることを最終的な目標としています。そうした最終目標へと近づいていくために、まずは情報セキュリティの基礎を理解してもらう教材として、本教材は制作されました。

子どもを対象とした地域での学習活動やイベントは、コロナ禍のなかでその開催のあり方が変化しているところですが、例えば、保護者の方々が家庭での学習活動でこの教材を利用したり、学校教育等の現場での学習活動でこの教材を利用したりすることも可能となっています。

本教材が、子どもたちの情報セキュリティへの理解を深めるために様々なところで利用されることを願っております。

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