インターネットの電子商取引は、インターネット通販(=ネット通販)、インターネットオークション(=ネットオークション)、インターネットフリーマーケット(=ネットフリマ)が主流になっています。
ネット通販は、ユーザーがスマホやパソコンから商社やメーカー、個人商店等が運営する通販サイにアクセスして商品を購入します。
ネットオークションは、ユーザーは売り手(=出品者)や買い手となってオークションサイトにアクセスして、欲しい商品の値段を競り合うオークション形式で商品の売買を行います。
ネットフリマは、フリーマーケットの取引をインターネット上で実現したものです。ネット通販とネットオークションの中間のような形態で、売り手のユーザーはネットフリマサイトに賞品を出品し、買い手が選んで購入します。ネットフリマの取引は、原則として早い者勝ちであり、値段を競り合うことはありません。
ネット通販とネットオークション、ネットフリマの違いは、商品の価格の決め方にあります。ネット通販は売り手の大半が企業を中心とした事業者であり、商品の価格は売り手が決めており変わることはありません。ネットオークションは個人が売り手にであることが多く、商品の価格は対象商品のオークションに参加した入札者が提示した最高入札価格となります。ネットフリマは、商品の価格は売り手が決めていますが、値引き交渉を受け付ける場合があります。
これらの電子商取引は、消費者にとってはとても便利なショッピング環境を提供していますが、インターネットならではのメリットやデメリットがあることを忘れてはなりません。
誰もが気軽に情報発信できるソーシャルメディア仕組みが普及登場したことにより、2004アフィリエイト広告が急速に普及しました。
アフィリエイト広告とは、成功報酬型のインターネット広告で、アフィリエイター(=アフィリエイト広告を掲載するユーザー)のWebサイト投稿を経由して商品を買ってもらうことにより販売店やASP(=アフィリエイトサービスプロバイダー)から販売報酬が支払われます。多くのアフィリエイト広告は、ASPにユーザー登録した後、商品やサービスの広告が載せられている指定された画像やテキストを自分の投稿Webサイトに掲載するだけで良いため、ある程度の知識があれば簡単に始められます。大手のブログサイトやSNSサイトでは、アフィリエイト広告を簡単に始められるようなサービスも提供しています。
アフィリエイターの爆発的な増加に伴い、広告には掲載されていないような情報やあまり知られていない良い商品についての情報をも一緒に提供してくれる優良なアフィリエイターも、が多数存在します出現するようになりました。しかし、その反面、誤解を招くような広告やヤラセまがいの体験談を掲載して荒稼ぎする悪質なアフィリエイターも存在します出現するようになりました。インターネット上に掲載されている情報は、メーカーや専門家などの有識者によって保証されたものとは限らないため、誤った情報が掲載されていることもあります。情報の受け手である私たちは、複数のWebサイトに掲載されている情報やテレビや新聞をはじめとした他のメディアに掲載されている情報などを比較して、誤った情報に惑わされないように心がけましょう。もしあなたがアフィリエイターとして商品を広告する立場になった場合は、自分が掲載した情報によって消費者をトラブルに巻き込まないためにも、誤った情報を掲載しないように注意しましょう。
硬貨を入れてダイヤルを回転させるとカプセル入りの玩具などが出てくる。このような小型自動販売機は、色々な呼び方がありますが、「カプセルトイ」とも呼ばれます。ソシャゲにも、これに似せたような仕組みがあって、お金を払うと、ランダムにアイテムが入手できるようになっている場合があります。
現実世界のカプセルトイと、ソシャゲのカプセルトイとの間には、次のような違いがあります。例えば、「大当たり」を引く確率が100分の1という場合を想像してください。現実世界のカプセルトイでは、もし100回分のお金を払ってダイヤルを回転させれば、必ず「大当たり」を入手できます。そして、1回目に「大当たり」を引けなければ、2回目に「大当たり」を引く確率は99分の1です。1回目も2回目も「大当たり」でないなら、3回目は98分の1というように、確率が変動します。これに対して、ソシャゲでは、「大当たり」を引く確率は一定です。また、現実世界のカプセルトイでは複数の「大当たり」を引くことはできませんが、ソシャゲでは運がよければ複数の「大当たり」を引けます。ただし、運が悪ければ、1回も「大当たり」を引けません。
ここでその確率を計算してみると、「大当たり」を引けない確率0.99を100乗すると、0.37となります。つまり、100人のプレイヤーがこのように行動すると、確率的には、37人が1回も「大当たり」を引けません。計算式は省略しますが、逆に、運よく2回以上「大当たり」を引く確率は、26%です。試しに、200回やって1回も「大当たり」が出ない確率を計算すると、13%。300回だと5%、400回だと2%です。
この確率についてどう思うかは人それぞれでしょうが、"天文学的な確率"というほどに低いとは言いにくいでしょう。「確率100分の1なら、よほどのことがない限り、200回もやれば「大当たり」を引けるだろう」と思うかもしれませんが、あなたはどう思いましたか?あなたにとって、これらの数値は想像通りでしたか?それとも、意外でしたか?
ところで、ソシャゲ上のカプセルトイは、「大当たり」を引くまで課金し続けるという過大消費が問題となり、規制が存在します。
消費者庁は、「コンプガチャ」について、景品表示法の景品規制によって禁止されるとしています。
業界団体としては、「ランダム型アイテム提供方式」という用語を用いて、ソシャゲ上のカプセルトイに関するガイドラインを定めています。そのガイドラインによると、「レアアイテムを取得するまでの推定金額の上限は50,000円以内」とか、「アイテムの種別毎に、その提供割合を表示する」といったことを各社が遵守するよう求めています。
詳しい情報は、消費者庁や業界団体の資料を確認してみてください。
ネット上でプレイできるゲームです。専用ゲーム機や、PC・スマホ等の情報端末にゲームソフト(ゲームアプリ)をインストールしてプレイする形態のものもあれば、インストールが不要でインターネット・ブラウザがあればプレイできる形態のものもあります。インストールの段階からプレイヤーがお金を支払わなければならないゲームもあれば、ゲームをプレイすること自体は無料ですが、お金を支払えばゲームを有利に進めたりゲーム内で綺麗なグラフィックを表示させたりすることができるようになっている場合があります。
スマホなど、携帯電話会社の通信網を介してオンラインゲームにアクセスする場合は、通信料金が高額にならないように注意することも必要でしょう。
オンラインゲームのプレイ中に金銭的なことで注意すべきこととしては、いわゆるガチャなどのゲーム内課金とリアルマネートレードがありますが、前者は別の場所で取り上げます。
リアルマネートレード(Real Money Trade)は、英語の頭文字を取ってRMTと呼ばれます。例えば、あるプレイヤーが、ゲーム内で操作するキャラクターのレベルを上限までレベルアップさせた後、そのキャラクターを操作できるアカウントのIDとパスワード等の情報を別のプレイヤーに譲渡すれば、譲渡されたプレイヤーは、最初から最高レベルでゲームを遊ぶことができ、レベルアップの手間を省くことができます。この際に、アカウント情報を譲渡してもらう代わりにお金を支払うと、リアルマネートレードとなります。また、お金以外でも、品物を引き渡す等の何らかの見返りを伴う場合も、リアルマネートレードになると考えるのが一般的なようです。多くのオンラインゲームでは、リアルマネートレードが禁止されています。また、電子商取引の運営会社でも、リアルマネートレードを持ち掛ける出品を禁止としている場合が多いようです。
アカウントそのものを譲渡する場合以外に、アイテム等を譲渡する場合も、譲渡に際して現実世界の金品等を引き渡すのであればリアルマネートレードになります。
オンラインゲームには、例えば"ゴールド"といった名称で、そのゲーム内だけで通用する架空の通貨が登場することがあります。このゲーム内の架空の通貨とゲーム内のアイテム等とをゲーム内で交換・取引(トレード)することは、現実世界のお金(リアルマネー)を用いているわけではないので、リアルマネートレードには該当しません。
ネット上には、ゲーム会社が禁止するリアルマネートレードであっても、法律違反にはならないという議論が見受けられます。けれども、仮に「お金を払ったのに、アカウント情報やアイテムを渡してくれない」とか「アカウント情報やアイテムを渡したのに、お金が払われない」といった問題が生じた場合、解決は非常に困難だと考えられます。言い換えれば、「先に騙した者勝ち」となりかねず、最初から相手を騙すつもりでリアルマネートレードを持ち掛けることもあり得るのです。このように、リアルマネートレードは犯罪や詐欺と結びつきやすいものだと言えます。
ところで、金銭面での過大消費という問題に限らず、身体的・精神的な問題として、ネットゲーム依存の問題にも注意しましょう。
依存症の問題は、単に「ゲーム依存」といった語が使用されることも多いですが、見知らぬプレイヤーと共同で敵を倒したり、対戦で競い合ったり、チャットしたりすることは、オフラインゲームにはない特徴と言えます。また、特にスマホでプレイできるゲームの場合は、移動中などの細切れの時間で遊ぶこともできますし、位置情報やAR(拡張現実)といった技術・機能を用いてゲームの新しい可能性を追求しているものもあります。ゲーム一般に依存することを意味する「ゲーム依存」と、オンラインゲームへ依存することを意味する「ネットゲーム依存」という語を明確に区別して使う人も見受けられます。逆に、SNSに熱中することとオンラインゲームに熱中することとを区別することなく「スマホ依存」という語を用いる人もいるようです。
クーポンサイトは、商品購入やサービス利用に際して使用できるクーポン券の販売をするサイトです。
特に、クーポンの中でも、共同購入型クーポンはクーポンサイトの特徴的な商品と言えます。共同購入型クーポンとは、一定期間内に多数の者から購入したいという申し込みがあった場合に限って成立するクーポンを指します。例えば、販売開始から24時間以内に300枚以上の購入の申し込みがあった場合にはクーポン券が販売されるが、300枚未満の申し込みしかなければクーポン券は誰にも販売されないといった形をとります。販売される条件が厳しい代わりに、例えば5000円のコース料理のクーポン券を半額の2500円で販売するといったように、割引率が高いことが多いようです。
割引率が高いため、中には原価割れしてしまうようなクーポン券が提供されることもありますが、クーポンサイトで注目されて話題を集めることを狙いとして、こうした原価割れのクーポン券を提供する店舗・事業者もいるようです。
ネット上に提供したコンテンツを閲覧したり利用したりしたユーザーが、コンテンツの提供者に手軽にお金を送ることができる仕組みです。また、その仕組みを利用してお金を送ることを指します。
パフォーマンス中の大道芸人に対して小銭を投げ入れるのと似た行為を、ネット上のコンテンツに対して行うことをイメージすると分かりやすいでしょう。コンテンツ自体は無料で提供され、コンテンツ提供者にお金を送るか否かは、各ユーザーが任意で決めます。大抵、送られる金額は100円とか1ドルといった小額であり、専用のボタンをクリックするだけで手軽にお金を送ることができます。
ネット投げ銭は、ライブ配信と組み合わせると相性がよいとも言われます。動画配信と聞くと「ユーチューバー」という語を連想するかもしれませんが、YouTubeでは視聴者は無料で動画を閲覧しています。動画の再生回数が増れば、それに付随する広告が閲覧される機会が増えますが、コンテンツの提供者はこの広告料を収入として受け取ることになります。これに対し、ネット投げ銭に対応した動画配信サービスでは、ユーザーが直接コンテンツ提供者にお金を送るという仕組みになります。